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詐欺まがいの“地域振興”。 [雑想]


1月25日の新聞から。


24日に投開票された名護市長選挙の結果。
米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する稲嶺進氏が、受け入れ容認派の現職
 を破った。

沖縄は、基地反対か地域振興かで長い間翻弄されてきた。
過去3回の市長選では、(条件付きではあるけれど)容認の候補が当選していた。



沖縄の多くの人たちは、基地には反対だけど“地域振興”のためにはしかたがないと
 してきた。
けれど、ここにきてそれが変わりつつあるようだ。

これまで巨額の振興資金が投じられるも、商店街はシャッター通りと化し、倒産した
 地元建設会社もたくさんあるという。

確かに基地によって潤ったものもいるのだろうが、それはほんの一部であり、むしろ
 そこに格差が生まれてしまっている。

振興策を餌に、基地を押し付けるやり方はもう通用しなくなってきている。
餌がそもそも撒かれないか、自分のところには回ってこないことを知ってしまったのだ
 から。

基地に依存しない“地域振興”を。
今回の選挙結果は、沖縄の人たちのそうした決断だったと受け取れる。


さて、同日の新聞では24日に八ツ場ダムに関する初の意見交換会が開かれたことも
 伝えている。

住民は建設推進の意見が相次ぎ、「仮にダムが中止になった場合の議論しない」と
 まで述べている。

八ツ場の問題で、住民の多くがいまだ「ダムこそが唯一の“地域振興”だ」と信じている
 ようだ。
もちろん、そうでない人もいるけれど。


沖縄の基地問題と八ツ場のダム問題。
これが同日の一面に並んでいるのは非常に興味深かった。

国や行政のいう“地域振興”は、本当に信じるに足るものなのか。

ぼくには、これは「詐欺まがいのやり口」としか思えない。
また、それによってぼろ儲けしている連中が必ずいる。


そういえば、振り込め詐欺の特集でこんなケースを紹介していたことを思い出した。
ATMにお金を振り込もうとしている人を「詐欺ですよ」と止めようとしても、「詐欺でも
 構わないから振り込ませてください」と制止を振り切ろうとする、というのだ。

なんでも、「不安」のスイッチが入ってしまうと、それを何らかの形で解消しない限り、
 オフにならないのだという。
そして、「理性」というのは結構簡単に機能しなくなるのだそうだ。

八ツ場の人たちが特別愚かなわけじゃない。
誰もが“地域振興”詐欺には引っ掛かるものだ。

ただ、沖縄の人たちは我に返りつつある。
八ツ場の人たちにも、それを期待する。


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コメント 2

papa

ご無沙汰しております。
最近買った本に、akutaさんが載っていて、嬉しくなりました。
一度、伺おうおもいつつ、こっちに越してしまい、なかなか伺えないのですが。

最近、ラジオで国会中継を毎日のように聞きます。
みんなけんか腰で、対立してなんぼのような演説ばかり。
この間の「エコ政策」といい、何かに癒着した不自然な政治が多いように感じてしまいます。

僕たちの「それを支持する側」から、変わっていかないといけないのかもしれませんね。

by papa (2010-02-04 20:34) 

akuta

papaさん、こちらこそご無沙汰しております。

先日、土日にカフェやギャラリー巡りをして、後々は出版したい
 という方がお見えになり、こふく亭とpapaさんの話をしました。
写真も見せてもらいましたが、本当に素敵なところですね。

今年は是非伺おうと思っています。

この記事に関しては、まあ本当はぼくはあまり偉そうなこと言える
 立場じゃないのかも…。
でも、ちょっとでも気付いていければいいし、そういう人が増えて
 いる気がするんです。

papaさんはその急先鋒的存在だと思います。

by akuta (2010-02-04 20:51) 

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